シオンの窓からⅨ　　五穀豊穣「なし団子ならし」

　昨日は、夕方も寒かったですが道路の雪はきれいに除雪されていました。
昨晩からまた雪が降り始め、今朝はあたり一面真っ白になりました。写真は、本体入口付近で雪に包まれた石碑の辺りです。

昨日、あるお宅におじゃました際に、目にするものがありました。
それは、自分の身長ほどもあり、赤と白の飾りがついた木の枝の姿です…。
初めて見るものでしたので、＜伝統ある習わしなのでしょうか？＞お聞きすると、「これは『なし団子ならし』と言う伝統行事で、五穀豊穣を願い、米で紅白の新粉餅を作り、枝に飾るのだ。」とのこと。
近年、枝の確保が難しくて諦めかけたところ、知人からいただくことが出来たそうです。
そして、家族で枝の各所に紅白の餅を綺麗に付けて完成させたそうです。残ったお餅は揚げればカリカリと食べれると…。
庄内に住んでいながら、まだまだ知らない素敵な伝統や行事があり、奥深さを感じ、綺麗な出来ばえに関心しました。
世の中が目まぐるしく移り変わっていく中で、昔から変わらず行われている古式ゆかしき伝統行事。いつまでも引き継がれていってほしいものです。

庄内のどこかで“新しい発見”はないものかと、放浪の旅は続きます……
＜メリー＞