こんにちは。
シオンでは、毎年、子育て応援の「シオンセミナー」を開催しています。
今年度は、米コロラド州在住のヘネシー澄子先生(クロスロード・フォー・ソーシャルワーク社所長 東京福祉大学名誉教授)を講師に、
「生きづらさと向き合う ~あるがままを認めて~ 前向きに生きる弾力性」 というテーマでセミナーを開催しました。
愛着の絆は「子どもの脳と体の正常な成長を促す」など、愛着や子育てについての重要な事柄を科学的見地から、大変分かりやすくお話しくださいました。
その中から、<愛着を深める行動>について、お知らせしたいと思います。
① 目を合わせる・目を見て話す訓練
表情を読み取ることを教える
対人関係の第一歩
ミラーニューロン(鏡脳神経)発達への刺激
② お互いに微笑みあう
優しい顔つきは、子どもが「受け入れられ
た」「自分は愛されてよい人間だ」と実感す
る
③ 子どもを抱く、抱擁(ハグ)する
扁桃体の興奮を静め、緊張ホルモンの分泌を
抑える
セロトニン(良い気持ちにさせる脳内伝達物
質)の分泌を促す
④ 抱擁にリズムをつけて揺する
脳幹機能の調整 自分を癒す能力を
育む
緊張ホルモンの分泌を抑える
⑤ 優しい接触とマッサージ
脳の緊張を解き、体の発育ホルモンを分泌
させる
水着で隠れる所は絶対に触らない
⑥ 感情を言葉で表現させる
感情(右脳)と理性(左脳)の統合を促す
→ 脳梁の発達
感情をすぐに行動に起こさないことで、衝動
を抑える前頭葉の発達を促す
→ 自制能力
子どもが感情を言葉で表現したら「言葉で気
持ちを伝えてくれてありがとう」と言ってか
ら返答する
⑦ 衝動的な行動をとどめ、待つ事を学習させる
待つことは前頭葉を発達させる 待てたらご
褒美(やさしい言葉かけ、優しいタッチ、
果物など)
⑧ 少しでも良い所を探し、その行動を描写して
褒める
肯定的な自己意識の形成
→ 親から褒められることは、子どもに自信
を持たせ、自尊心を育てる
⑨ 明るく、静かな声かけ
叱らず、質問形式にして考えさせる
→ 前頭前野の発達
しつけとは「肯定的に」教えることで、叱る
ことではない
叱る時は60秒で、短く一つのことだけ言う
(自分や他人を危険にさらすときのみ)
⑩ 発育段階に適した家庭内のルールを作る
あいさつ・お礼・声かけなど子どもに教え、
大人も必ず言うこと
して良いこと・悪いことのルールを作り守ら
せる
→ 子どもに安心感を与える
できるだけ子どもに選択の機会をつくる
→ 社会のルールを守ることを覚える
アンケートでは、
「愛着関係の作り方を脳の発達と合わせて説明してもらい解りやすかった。」
「実生活に生かせる内容だった。」
などといただきました。
来年もセミナーを企画いたします。お楽しみに。
(ご要望がございましたらお寄せ下さい。参考にさせていただきます。)
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