9月28日(土)酒田市公益研修センターで、第11回シオンセミナー『子どものネット依存・ゲーム依存』というテーマで、県立こころの医療センター診療部長東海林岳樹先生を講師にお招きして講演会を開催しました。当日は子どもに関わる方、子育て中の方を中心に、100名を超える方々に参加していただきました。
講演では、講師の東海林先生より、スライドを使いながら、ネット・ゲーム依存の原因や抜け出せない理由、依存と発達障害の関係、そして依存しないためのポイントなどをわかりやすく話していただきました。
ゲーム依存にならないためには、親名義で購入する、ゲームは子どものものではなく、親のものを一時的に借りているだけ、約束は購入前に決めて書面で残す、使用場所や時間を決める、部屋には持ちこませない、守れなかった場合の約束事を決めておくことが大切とのこと。確固とした治療方法がない現在、特に予防が大切だと思いました。
参加者のアンケートには、「依存になるメカニズムがわかってよかった。」「スマホを買う際の参考になった。」「家族のコミュニケーションが大切だとわかった。」などの感想がありました。約束事を話し合うためには、日頃の家族の関係も絡んできます。また、自治体の中にはスマホ利用のルールを決めているところがあります。家庭、地域、学校、それぞれの場で、子どもをネット・ゲーム依存から守る取り組みが必要だと感じました。
遠く内陸地方から参加された方もいましたが、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。シオンでは、今後も子どもの健やかな成長のお役に立てるように、講演会などを企画していきたいと考えております。お呼びしたい講師の先生がいましたら、シオンにお知らせください。
<ウリ坊>