酒田市美術館で6月18日~7月24日まで、中山みどりさんのフェルトアート展が開催されています。本物そっくり、というより、どれも生きているようにしか見えない予告のポスターを見てから、早く見に行きたいと思っていました。念願かなって、ようやく見に行ってきました。この写真は、受付の脇で出迎えてくれた動物たちです。
伸びをしたり、箱に収まる猫。お座りをしたり、駆ける犬。どれも表情豊かに、肉球や爪など細部までよく作られています。制作の過程をDVDで見ますと、1体作るのに1ヶ月を要するとか。それぞれの犬種や猫の毛色、毛並、舌や鼻、目が、完璧に再現されていて、1匹見るたびに感心します。ただ単に、本物そっくりというだけでなく、作者の優しい眼差しのようなものが感じられました。
中山さんは、依頼を受けて、オーダーでも制作するそうです。無菌室でのつらい闘病を、愛犬そっくりのフェルトアートに励まされた方、亡くなった愛犬のフェルトアートを見て、悲しみを癒した方。たくさんの思いがあふれた温かい展示でした。
フェルトアートのキットも販売されていましたが、私の手にかかれば、正体不明の動物になりますから・・。
動物が好きな方、そうでない方、どなたが見ても心和むことと思います。まだまだ会期はありますので、足を運んでみたらいかがでしょうか?私も、もう一度行く予定です。
なお、第一展示室の最後の壁に、透明なケースに入っている3体の作品が飾られています。下から見上げると、お腹やしっぽなどの様子がよくわかります。行かれたら、下から見上げてくださいね。
<ウリ坊>
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