これは、シオンの近くにある善寶寺の五重塔です。雪の中にたたずむ姿は、いっそう厳かです。1883年(明治33年)に10年の歳月をかけて完成しました。木造で、高さ38メートル。重機もない時代に作られた見事な建造物を見るだけで、背筋が伸びます。
もう少しすると、境内は除夜の鐘をつく人や、初詣の人たちでにぎわうことでしょう。すでに、屋台の準備が始まっていました。
12月半ばになると、冬至、Xmas、そして年越しの準備と、師走の言葉とおりに過ぎていきます。今年一年、いろいろあった方、つつがなく過ぎた方、どんな方でも、今年はあと3日。今年中に片づけたいこと、来年に持ち越してもいいことを選別して、気持ちよく新年を迎えたいものです。
善寶寺にも、立派な鐘楼がありました。除夜の鐘は、多くの寺院で108回ならします。なぜ108回なのか、私は煩悩の数と聞いてきましたが、諸説あるようです。
・一年間を表す
12(月の数)×24(節気)×72(候)=108
・四苦八苦を取り除く
4×9+8×9=108
どれも説得力がある説で、なるほどと思わされます。どれが正解ではなく、どれも正解なのかもしれません。今年一年の四苦八苦を取り除き、希望をもって新しい一年を迎えられますように心から願います。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。来年も、よろしくお願いします。
<ウリ坊>
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