シオンの近くには松林が広がっています。この松林は、砂防を目的に植林されたものです。以前は飛砂によって田畑や家が埋まったり、河口がふさがれて川が氾濫し、大きな被害が出ていたのだとか。300年も昔、私財を投げ打って植林を始めた先人たちの努力により、素晴らしい砂防林がつくられました。
この地域は日本海から吹く強風で、冬は地吹雪になります。主な道路沿いには防雪柵が設置され、秋に組み立て、春に畳みます。私が通勤に利用する海岸沿いのこの国道は、柵がなくても松林のおかげで安心して通ることができます。通過するのは一瞬ですが、人の手で1本1本植えられたことを考えると、その気力と労力に圧倒されてしまいます。
でも、始まりは誰かが1本植えたところから。
数えきれない本数の松の木も、始めの1本からだったのです。
千里の道も一歩から・・・そんなことを思いました。
一歩でなくても、半歩でもいいのかな?
遠い先の目標を見据えられなくても、とりあえず一歩、半歩、踏み出してみたら?
それでも踏み出せないとき、何かお手伝いできたらいいなと思っています。
<ウリ坊>
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