佐藤初女さんという方をご存じでしょうか?
「大自然の中に、心病める人の憩いの場を作りたい」と、青森県弘前市で『森のイスキア』を主宰されてきた方です。病に苦しんだご自分の体験を通して、食の大切さを訴えてこられました。
平成24年度に、シオンセミナー「こころをかける子育て」と題し、初女さんをお招きして、講演会を開催しました。受付開始と同時にたくさんの申込みをいただき、あっという間に定員に達してしまいました。たくさんの方たちが初女さんの来訪を待ち望んいたのです。
これに応えて、午前は、おむすびの会、午後に講演会とわかち合いという、ハードな日程を引き受けてくださいました。「面倒がらず、食に手をかけることが心をかけること。料理も子育ても同じ、焦らず、あるがままを受け入れること」と話され、さら『わかち合い』という質問コーナーを通して、会場の方からの疑問や悩みに答えていただきました。
皆様から寄せていただいたアンケートを見ますと、「優しさや思いやりが伝わってきた。穏やかな口調が心に沁みた。食の大切さをあらためて考えさせられた。」など、とても好評でした。
その初女さんが、2月1日に94才でお亡くなりになりました。カトリックでは召天といい、神の御許に帰られたようです。「庄内の人たちに初女さんの言葉を届けたい」というシオンの願いに、弘前から遠路いらしてくださったことを、心から感謝したいと思います。
どうぞ、安らかにお眠りください。
<ウリ坊>
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