『365日日本一周絶景の旅』

　シオン応接室の本棚に　『365日日本一周絶景の旅』という本があります。一昨年、来所された方たちが手にとれるようにと、当時の職員がそれぞれ何冊か本を選びました。選んだのは私ですが、手にしている方を見たことがないので、見ているのも私だけかもしれません。有名な観光地から、まったく知らない場所まで、日本各地の四季折々の絶景が３６５ヶ所紹介されています。
　考えがまとまらないときや煮詰まったとき、この本をながめる数分間が効きます。今日、2月15日の絶景は秋田県横手市の雪まつり、ミニかまくらにろうそくが揺らめく光景です。庄内も雪国ですから、雪自体は珍しいものではありませんが、見渡す限り足元に広がる小さなかまくらは見事です。

　これは最上川河口付近の白鳥たちです。毎年秋が深まる頃、遠いシベリヤから飛来します。市民が餌をまいて大切にしてきましたが、何年も前に鳥インフルエンザが問題になって以降、餌付けが中止されました。それでも白鳥は忘れずにここに来て、日中はあちこちの田んぼで落穂をついばんでいます。

　見慣れた光景ですが、これも立派な絶景だと気が付きました。きっと、もっと身近なところに絶景は潜んでいるのだと思います。
　　　＜ウリ坊＞